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透明な告白が人の心を掴む映画

  • reicielstudio
  • 3月29日
  • 読了時間: 3分

<純粋映画Award2025作品紹介『地球が誕生し・・・(仮)』>


招待制映画祭「純粋映画Award2025」が3/30(日)にオンライン開催されます。

本イベントは一般公開される映画祭ではなく、レイシェル青春映画塾主催の限定上映会となります。ラインナップなどはこちらをご覧ください。


さて、最後にご紹介する作品はhanakoさん監督作品『地球が誕生し・・・(仮)』です。


透明で、潔く自分をさらけ出すような、びっくりするくらい誠実な映画です。


・・・「嘘のない映画」を作りましょう!


これがレイシェル青春映画塾で特に呼びかけていることです。


嘘のない映画とは、自分の身の回りで実際に起こったことのみを描写する、という意味ではなく、心の中の真実に向き合った映画という意味です。


心の真実とは例えば、「強い感動」、「持続する情熱」、「思いもしなかった気づき」、「挫折の中で見える光」、など人それぞれですが、そうしたものが含まれる作品は作り手である自分の分身となっていきます。


その分身を数ヶ月にわたって、修復したり、変更したり、試行錯誤しながら考え続けるのが当塾での映画制作。作品が良くなるのと同時に、自分自身が変化していくことを感じることが多いのが特徴です。


何より、心の真実をテーマにした映画は、作り手にとって大切な存在意義を持つため、最後まで食らいついて完成まで持っていく方が多いのも、塾でそうした作品の制作をお勧めする理由です。


逆に言いますと、映画を作ろうと思いたっても、自分のアイディアを出して、撮影して編集して完成するところまで、一人の力で持っていくのはなかなか難しいのです。


さて、hanako監督の本作品については、その内容について言及するのが少し難しいのです。


hanako-movie
hanako監督作品『地球が誕生し・・・(仮)』より

・・・監督がモデルとなったある女性が、タイムカプセルを掘り返す話。


これ以上はなんとも言いづらい映像詩です。

タイムカプセルを掘り返す過程において、心の真実が急に告白されます。

この展開に驚かれる方も多いのではないでしょうか?


つまり、映画を使った、感情表現(告白)がこの作品とも言えなくはありません。

それに今後はこの形式で、告白していく監督は増えていくのではないか、と感じています。


今だからこそ、語れる真実。


皆さんは抱えていませんか?


その真実に映画という翼を与えて、空に放てば、今まで自分を縛っていた檻から抜け出たような自由を勝ち取ることができるかもしれません。



審査員のコメントは以下のようなものが並んでいます。


「自分の記憶や感情からそのまま(他の不純物が混ざらず)作品を作っている女性特有の感性が好きだった」


「モノローグが心に響いた。モノローグと画がとてもよくマッチしていた。

手ぶれ補正をかけたAI生成のような映像が不思議な世界観にマッチしていた」


「泣いちゃった」


hanako監督が元々作りたかった映画はもっと壮大なエンタメ作品でした。


それが季節や諸々の事情で撮影できなくなり、当人は落ち込んでいたのを覚えています。

しかし、通常であれば、そこで制作終了となるところを、監督はその案が実現不可能と判断するや否や、この新しい映像詩を突如作り上げました。

ひょっとしたら、多くの方がhanakoさんの考案したこの映像詩の形式の後に続くのではないか、と思うくらいの普遍的な形式です。


逆境から創造された、とても清らかな映画が当塾の最初の入塾者から生まれたことを心から喜んでいます。

これは「告白映画」という一つのジャンルが誕生した瞬間かも知れません。



レイシェル青春映画塾 塾長 園田映人


純粋映画Award2025は以下よりご参加を受け付けています。(招待者を園田映人としてください)


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