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映画監督になるための方法

更新日:5月19日


現代日本の若者で、将来つきたい仕事として映画監督を上げる人も少なからずいるようです。


ネットで「映画監督になるには」とか「映画監督になる方法」などと調べたことのある方もいるかもしれません。


少し調べると以下のようなことが巷間で言われていることがわかります。




A

芸術・映像関係の大学や専門学校で映画制作の基礎を学び、映像プロダクションなどへ就職をする方法。


B

自主制作映画を撮り、さまざまな映画祭などへ応募、賞を獲得するなどして知名度を上げ、監督としてのオファーを待つ方法


C

TVドラマやCM、PV(プロモーションビデオ)制作の手法が評価され、映画業界へ参入するケース。


D

映画の演出部に入り、助手から助監督になり映画監督を目指す方法。





A

これは進んだ映像プロダクションにもよりますが、その会社で自分が映画を監督する機会に恵まれるケースは稀です。


ちょっと考えてみればわかると思いますが、映像プロダクションが日頃どのような仕事を経営の主軸にしているかをみると、「映画が主軸です」はまずあり得ません。


映画はとてもリスクのあるビジネスですので、多くのプロダクションはやりたいけど、できないというのが現状で、CM、企業向けVP・動画、配信や芸能プロとの連携に注力します。


会社が映画をやる機会に恵まれたとしても、自分が監督を任せられるかどうかもわかりません。


B

自主映画は一番現実的に思えるかもしれませんが、今世界には1万くらい(!)の映画祭があり、伝統あるメジャーな映画祭で特筆すべき個性作品で受賞しなければ、確実に埋もれます。


それでもやった方が良いですが、映画監督になれるかはわかりません。

多くの場合会社の正社員になれませんので生活が不安定です。


C

これはどこか映像プロダクションに入るということでしょうから、Aと同じ問題を孕みます。しかし、そもそも映画がTVドラマの上位に君臨し得るかどうかもわかりません。


かなりの予算を任されて、TV、CMで活動する方が良いかもしれません。


それは各人の創造への姿勢に依存しますが、映画を目指す人で、まずはTV、CMのディレクターを目指し修行をする、という人があっても良いと考えます。


ただし、そうした人が個性的な映画らしい映画を撮れるかはわかりません。


D

監督になるためには、かつてこの道しかありませんでしたが、今は助監督から監督になる人も人数が少なく、そんなことがあれば業界でニュースになるレベルかと思います。


しかし、映画における助監督は映画のメインスタッフ(カメラマン・照明技師などと同様の映画を作る中心人物・偉いスタッフ)であることを知っていますでしょうか?


映画に最も精通した人間がつくポジションで、多くの場合監督よりもクリエイティブの引き出しが多い人たちです。


現場の責任者は監督ではなく、助監督のことが多いので、映画の撮影現場で、映画が生まれる瞬間が好きで、とにかく現場を仕事場としたい、という方は監督よりも助監督が向いています。


監督と違って、たくさん作品を経験しますので、一般に監督より収入も多いです。





映画監督になるための方法はこんな具合に、「じゃどうするのが正解なんだ」と思われる状況だと思います。


私自身は厳密には1〜4のいずれの方法をとったわけでもなく、とにかく好きな映画を作り続け、設立した映像制作会社は企業専門、そのうちドラマっぽいものが増えて、ドキュメンタリーの仕事がきて、気がついたら好きなものを企画して、お金を集めて作り、公開して収益を生み出しているという状況。


多分、世にも稀な、とても幸せな映画監督と言えるでしょう。


私が言える映画監督になるための唯一の方法は「諦めないこと」。

ちょっと時間がかかるかもしれませんが、諦めなかったものが勝利すると思います。


映画への夢を持ち続け、諦めずに映画を作り続けましょう!


私の勝利はまだ先ですが、多くの学生たち・教え子たちに刺激を受けながら、目標に至るために進み続けようと思います。

・・・でも大抵、目標を掴んだら次の目標ができちゃうんですけど。


青春映画塾 塾長 園田映人


ロケハン時のスナップ
新島

著者・新島ロケハン時

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