永遠に女性的な映画の誕生
- reicielstudio
- 3月26日
- 読了時間: 2分
<純粋映画Award2025作品紹介『きらめくAの』>
3/30(日)に招待制映画祭「純粋映画Award2025」をオンライン開催します。
本イベントは一般公開される映画祭ではなく、レイシェル青春映画塾主催の限定上映会となります。ラインナップなどはこちらをご覧ください。
レイシェル青春映画塾の卒塾作品を厳正に審査して、入選作となった6作品が上映されます。今回は作品紹介の3作品目です。(私は審査には関わっておりません。)
上映作品は昨年4月に開塾したレイシェル青春映画塾の塾生による初監督作品。
映画塾の方針として、「作品を作って自分を変える、成長させる」という目標を持っているためだとは思いますが、参加者は40代以降の方が比較的多いのが特徴です。
しかし、『きらめくAの(下山夏生さん監督作品)』の作者は20代。
とても繊細な感性を持っていることはご覧になれば誰もがわかると思います。
繊細な感性というと鋭利な剃刀みたいな今風の作風を思い浮かべるかもしれませんが、さにあらず。
良い意味で永遠に女性的としか言いようのない繊細さです。

自他の壁を行き来する自我が、迷いながらゆらめきながら、憧れの存在に近づき、遠ざかる。
万葉の歌人に共通するような心のひだが全編を通して展開していきます。
「自分に嘘をつかないような作品であればどんな作品を作っても良いです!」と塾では声をかけていますが、
その結果がこの作品であるならば、監督は自分の心の真相のかなり深いところまで降りていったのだな、と思えます。
事務局の選考委員のコメントはこのような言葉が並びます。
「色彩感覚が豊かで、瑞々しく、ずっと見ていたいと思った。
全てのチョイスにこだわりが見られる」
「世界観がしっかり作られており不思議な展開が続くが作者の気持ちは伝わってくる。映画監督としての個性も感じた」
「意味もなく涙が出ていた」
全力で取り組んだあと、監督は「燃え尽き症候群」に近い状態となったと思います。
創造に痛みが伴う状況が続いたとしても、それは自分の中で新たな扉が開く摩擦抵抗のようなものです。
扉の先に素晴らしい自分が待っていると思います。
レイシェル青春映画塾 塾長 園田映人
純粋映画Award2025は以下よりご参加を受け付けています。(招待者を園田映人としてください)
Comentarios