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元CAがスマホだけで作った作品

  • reicielstudio
  • 3月24日
  • 読了時間: 3分

<純粋映画Award2025作品紹介『母のご汁』>


すでに発表した通り、3/30(日)に招待制映画祭「純粋映画Award2025」をオンライン開催します。

本イベントは一般公開される映画祭ではなく、レイシェル青春映画塾主催の限定上映会となります。ラインナップなどはこちらをご覧ください。


インナーではありますが、Awardではクリエイターを中心した20代の事務局が、レイシェル青春映画塾の卒塾作品を厳正に審査して、入選作となった6作品が上映されます。

(私は審査には関わっておりません。)


選考基準は



・監督自身の内面が深く描かれているか。


・テーマと表現が結びついた映画としての完成度。


・世の中にポジティブな影響を与える可能性が高いか否か。


とさせて頂きました。


何しろ皆さん映画を監督したのが初めての方ばかり。

しかも5,60代の方の作品もありますので、技術的に限界があるのも事実。


しかし、通常の作品には無いような瑞々しさに満ちています。


本日は入選作の一つ、久芳美保さん監督作品『母のご汁』をご紹介します。



・・・皆様のお母様はご存命ですか?


この作品ではすでに他界した母へ、どうしても届けたいメッセージを届ける話です。

皆さんは「ご汁」を食べたことはあるでしょうか?

ご汁(大豆を水に浸してすりつぶした「呉(ご)」を味噌汁に入れた料理)は久芳監督のお母さんの得意料理だったようです。



久芳作品
久芳美保監督『母のご汁』より


・・・この作品はドラマでもあり、映像詩でもあり、ドキュメンタリー的なインタビューもあります。

それだけ聞くと、Youtubeで動画を発表しているクリエイターたちと変わらないような気もしますが、作品を観ていただけると全く違うものに思えるはずです。


違いを生んでいるものを一言でいえば、監督の赤裸々な感情表現。


事務局の選考委員のコメントには以下のような言葉が並びます。


「監督のお母さんに対するあふれる思いが赤裸々に語られていた。見ていて心が洗われる映画だった。」


「どんな人にも周りに感動を与えるような経験があるのではないかと思った。そしてそれを掘り出し形にするのが映画制作なのだと感じさせられる。 」


「母への想いがストレートに綴られている。母への愛しさが葛藤を乗り越えて生まれていることが表されていて、こちらも自分の母へ感謝したいと思った。」


監督はパソコンなどの電子機器の扱いが苦手。

PCでの編集も難しかったため、スマホで撮影、スマホで編集し、苦難を乗り越え完成した作品です。


初めての映画作りは大変だったと思いますが、「母へのメッセージを描く」という強い思いが、監督を最後までせき立てたのではないでしょうか?


誰しも複雑な思いの残る、母への感謝や反省は、人生を再スタートさせるきっかけになる大イベントなのだと感じさせて頂きました。



レイシェル青春映画塾 塾長 園田映人


純粋映画Award2025は以下よりご参加を受け付けています。(招待者を園田映人としてください)



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